-- メイビー、メイビー --

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9.本気のプロポーズ

 

 岩佐からのプロポーズに、負けん気の強い夜の蝶が困惑する?
 それって脈有りってことなのか? だが華が言いだしたのは。

「違うんです。プロポーズじゃないんです。いわゆる『偽婚約者になって欲しい』ってことです」

 『偽婚約者?』 隼人は益々眉をひそめたのだが。

「なんでも華夜の会で常連である社長様のご令嬢を勧められて、どんなに断っても是非と勧められて困っていると」
「あ、そういうこと……」

 その一言で、だいたいを察した隼人。

「へえ。『そんなこと』が、華夜の会で起こっていたのか」

 つまり、こう。あの華夜の会参加者の一人である社長殿が、近頃改心目覚ましくビジネスにも実績があり、なおかつ篠原会長の腹心へとのし上がった岩佐を認めたのだろう。
 そして『篠原会長の腹心』。ここも重要だ。妻子無い篠原が息子同然と叩きあげた、いや叩き直した男。お墨付き以上に、もし……岩佐が篠原の後継者となったならば。会社の権限だけではなく莫大な財産が全て岩佐の手元へと行くことになったら。それを考えると、この岩佐という男の元へ娘を嫁に行かせる。それがどれだけ父親の自分にプラスになるかという心算。彼に結婚の話がふいに湧いてくるのも隼人にはすぐに思い浮かべることができた。
 そこへ岩佐が、自分で選んだ女性を連れて行く。そうすれば、ある程度は見合いめいた話もサロンでは立ち消えるかもしれない。
 その相手役に、銀座で人とのやり取りは百戦錬磨であろう夜の蝶、華に白羽の矢を立てた――というところだろうか。

「そっか。そうなったか」

 だが、隼人は華らしくないのではないかと思った。

「俺に助けて欲しいと言っている時点で、つまり『断らなかった』ということだよね」

 そこでまた、華が困った顔をした。
 なんでもやりこなしそうな子だと隼人は見定めていたのだが、彼女がそれだけ困まりながらも、何故、そんな依頼を引き受けたのか。

「私、岩佐社長のこと、そんなに好きではありません」

 そう言いながら、華は不本意なことを口にしていると言わんばかりの顔をしていた。本心は『嫌いだけど、本当は嫌いでもない』と言いたそうにも見えた。

「まあね。彼がメディアで派手に露出していた頃、俺達一家も酷い目に遭わされたもんでね」
「私も、あの頃の社長のイメージが強かったので、お客様として来られた時もかなり警戒していました。なのに、本当の岩佐社長はとっても無口な方なんです」

 思わず『まさか』と、隼人は笑い出してしまったが、目の前の華がそっと首を振る。

「本当です。ですが先日の谷村社長と御園大佐が来られた時、そちらにお願いをしている岩佐社長のあの調子は以前のままだったので『やはり』と落胆したものです」
「まあ、それが岩佐君らしいスタイルとでもいうのかな?」
「そう『スタイル』。なんですよね、きっと……。ただのスタイル、本当のあの人じゃないんです」

 くるんとした毛先をつまんだ華は、隼人が分からぬ何かを既に知っているような顔をしていた。どこか達観したような、全てを見尽くしてしまったかのような。そんな年齢にそぐわない不思議な目をしたのだ。
 そう言う目をする若い子を、久しぶりに見たような気がした隼人。似ていないのだが、急に妻を思い出してしまうとは、どうしたことだろうか。

「あの人の『オン』でのスタイルなんだと思います。思いっきり調子を良くして、オーバーなコミュニケーションを取る。だけど、オフでは必要以上のエネルギーは対人関係には使わない。言ってみれば人をぞんざいにしているってことです。だけれど。『ここぞという時』には本気の正気を見せることを、それを隠し持っていることを、御園大佐に頭を下げる岩佐社長を見て知ってしまったんです」

 若い華のその目を知って、隼人はとても驚かされた。
 やはりこの子は人を見て仕事をしている女性だとも思ったのだ。

「そんな男かな。俺は、そうは……」

 『思わない』。いや違う。わだかまりがあるのは、年齢を重ねているはずの隼人の方だった。
 そして隼人も分かっているはずなのだ。岩佐は改心した。本当は彼だってやり直して真っ当に歩き出したい気持ちでいるのだって。
 それをいつまでも許していないのは自分の方。やっと許してみようと言う気持ちになったばかりのところだった。
 でも華は客観的に見られるから、岩佐が改めた姿も素直に見届けている……。

「その岩佐さんが『頼むから、華しか信頼ができないから』と、こちらも何度お断りしてもお願いされて。それで……先日の御園大佐に頭を下げた岩佐社長を見てから、私、引き受けてしまったんです」

 岩佐の目にも、華という女性なら……と見えたようだった。

「……それで。やり遂げてくれそうな君を偽婚約者にして、しつこい求婚を迫る父親達を退けようってわけか」

 華がこっくりと頷いた。

「それで岩佐君が恥をかかぬよう、華夜の会を知っている御園家の俺に、どうすれば上手く行くかと助けを求めた……だね」
「はい」

 事情が飲み込め、隼人は一息つき、カフェオレを口に付ける。
 そのまま暫し、隼人は黙って外を眺めた。華もそのまま、隼人と同じようにガラスの外を眺めている。

 一通り考え、隼人はカップをテーブルに置いた。

「華ちゃんは、岩佐君に恥をかかせないよう『お嬢様に引けを取らない婚約者』として行くべきと思っているんだな」

 大佐が辿り着いた答えに、華は頷いた。だが隼人の考えは違う。

「果たしてそうかな。岩佐君はそんなことを華ちゃんに望んでいないような気がするな」

 すると、華がどうしたことか俯いてしまった。

「……やはり、『私らしく』、夜の蝶のような姿で行けばいいと言いたいのですね」

 その通りだった。だが、華はそれが不服の様子。

「岩佐君が頼んだのも、華夜の会に父親についてやってくるお嬢様とは異なる女性と……」

 そこまで言って、隼人はやっと。華が不服に思っていることに気が付き『言ってはいけないこと』を言っていたのだと気が付いたのだ。

「いや、別に。俺はお嬢様とか夜の蝶とか、どっちが上でどっちが相応しくないとか関係はないと思うけど」
「私だって夜の蝶であることは自ら選んだ道ですから、誇りはもっているつもりです。岩佐社長が『俺は夜の蝶のような女が好き』と見せつけて、相手のお嬢様から見損なわれるようになればいいと思っていることも分かっているつもりです。引き受けたからには、夜の蝶として覚悟を決めて堂々としていればいいと思っています。でも敢えて……」

 敢えて……。夜の蝶が同等の土俵で勝負するにはどうすればいいか。それを華は、隼人に求めてきたのだろう。

「じゃあ。華、という一人の女性でいいんじゃないかな」

 ありきたりな答かもしれなかったが、隼人の口から自然に出た答はそれしかなかった。
 そして華も妙に驚いた顔を隼人に見せた。

「本当の華ちゃんってどんな女の子なんだろう。この前のような華やかでしっかりと気配りができる夜の蝶? それとも、今日、俺をからかうためにそうしてきた、若い元気な女の子? 普段、英太と過ごしているマンションではどんな女の子なんだろう」

 そういうと、華が途方に暮れた顔になったので、隼人はそれが気になった。
 もしかして彼女――。

「私の本当の名前は、『小川華子』です」

 ふいにそう告げられる。

「源氏名と本名はほぼ一緒だったんだ。でも合っているね」

 だけれど、そこで『華子』は、急に唇を噛みしめ俯いてしまった。

「……名前と見た目が『華』でも、本当の私は『からっぽ』。毎日、華やかにしているのは仕事だから。お洒落も気に入って着ているというよりは、雰囲気を楽しんでいるだけで、本当の意味で気に入って買った服なんて無いと常に感じていたんです。今日の服だって、普段は選びません。大佐に悪戯するために揃えたぐらいだし」

 隼人がふと気になったことは、的中していたようだった。
 脳裏にすぐに浮かんだのは『天涯孤独』だった。出会った時から、彼女の苦労がそこはかとなく、隼人には垣間見えてしまうのだ。
 辛いことがありすぎて、その場を凌ぐためにその場限りの自分を作ってきた。そのうちにどれが本当か分からなくなった。いや……自分らしくいられる時間が少なかったのだろう。
 英太とも正面向き合えないまま、恋人なのか幼馴染みなのか家族なのか曖昧になってしまったのもその為なのだろう。
 なんだかそんなところでも、妻が思い浮かんでしまった。ほら、恋人なのか昔なじみなのか家族なのか境目が無くなるほどの深い関係になってしまったのって、葉月と義兄に似ていると思ったりしたのだ。

「そんな私が私らしくだなんて……分かりません」

 恐らく、華子自身。隼人に言われなくても『自分らしく岩佐の横についていきたい』という答を無意識に出していたのだろう。
 でも。それがどうすればいいか分からなくて、誰かにどうして欲しいか言って欲しい。それをどうやら、大好きな叔母さんを気遣ってくれる『英太が慕う上司』へと助けを求めてきてくれた……。隼人にはそう思えた。

 偽婚約者だなんて、岩佐よりも女性の華子に負担がかかるだけ。――と最初に思ったぐらいだから、隼人も華子に断るように仕向けて投げ出したいところだが。隼人の中で『これは危ないな』と思ったことが一つ、拭えない不安が湧き起こった。
 それに。華子にとっては既に、岩佐に頼まれたからと言うよりかは『納得できる自分をみつけて岩佐の依頼にきっちり応えたい。何もない生まれの女でも華夜の会できちんと一人の女性として居ることができる』という目的に変わっているようにも見えた。

 なんとなく英太の妹が頼ってきたような感覚――。
 あの青年をどこか昔の妻や自分のように思って心を砕いている分、なんとなく華子もそんな青年同様、捨て置けない気がした。
 俺って、どうしようもないなと、カフェオレを飲みほす都会の夜。

 

 

・・・◇・◇・◇・・・

 

 岩佐が連れて行くと言っている華夜の会までは、まだ一ヶ月はある。
 とりあえず隼人は『どうすれば一番良いのか考える時間が欲しい。今夜はここまで』として、華子とまた会う約束をして別れた。次に会うのは再来週の横須賀出張の時となる。

「はあ、なんか疲れたなあ」

 隼人は宿泊するホテルへと辿り着く。
 エレベーターに乗り込み、腕時計を見ると21時。ガラスのエレベーターから見える東京の夜景を見下ろしていると、急に妻の顔が浮かんだ。
 なんだ、無性に会いたくなった。
 エレベーターを降りて、ふんわりとした絨毯の廊下を歩き、泊まる部屋のドアを開ける。仄かなライトの下にある、ゆったりとしたベッド。そこに、葉月が横たわってくれていたらいいのに。
 仕事が遅くなり夜になって帰宅すると、寝室では既に寝る支度を終えた妻がゆったりと横たわっている。それを見ただけで全てが緩んでいくように。今夜こそ、そうなりたかった。自分で不必要な外泊を決めて出てきたくせに……。身勝手と言われても、あの柔らかさが今欲しい。今すぐ欲しい。そんな時、すぐに隼人を包んでくれるのが、やはり妻ということなのだろう。
 でも今夜、そこに彼女はいなかった。

「やっぱり若い子とは気が張るな」

 あんな悪戯をされるだなんて。言っておくが『御園の大佐おじさん』は、ちょっとの色気ぐらいでは飛びつかない。それぐらいの色気など……。
 そう思って、隼人はまた溜め息。そこにお前がいたらなあ。俺、今夜は奥さんに迷わず飛びついていたなあ。おじさんが欲しいのは、そっちなんだよなあ。
 中にはあっちの女、こっちの女と、変化がないと生きていけない男もいるだろうが。
 隼人は自分の右手を見つめてみた。この手に馴染んでいる『女体』で、すっかり俺と合うようになった心地よさでないと駄目なんだよなあと思うのだ。
 今更、強い刺激など与えられたら即死でもするんじゃないかと思う。若い女の子とジリジリとした駆け引きをして刺激や新鮮さを手に入れるだなんて、その刺激よりも、この男の身体に馴染んでいる柔らかさにすぐ包まれた方が良い。
 やっと通じ合えた彼女だからこそ、隼人はずっと寄り添っていたいと思っている。今だって。

 一人きりの部屋は、どんなに上質な部屋でも味気なかった。
 妻が長く海の上に行ってしまっても、そこに居ないシーツに彼女の匂いだけでもあれば充分なのに。今夜はそれもない部屋。

「ラウンジで一杯呑んでくるか」

 それで心も身体もほぐしてからシャワーを浴びて、ゆったりと眠ろう。
 明日の夕方にはやっぱり帰ろう。そう決めた。

 また部屋を出て、上階にあるラウンジバーへと向かった。
 そこもガラス張りで夜景が見えるバーだったが、隼人は背を向けカウンターに座って香りの良いブランデーを一杯。
 一人で呑むと、悶々と考えてしまう。そのうちに、妙に苛々してきた。それもこれも、やっぱり岩佐が一枚、噛んでいるからなのだろう。

 岩佐も甘すぎる。偽の婚約者として華子を宛ったところで、あの会に集まるほどの社長パパ達があっというまにネットワークを駆使して『華子はどんな女か』と調べ上げてしまうに決まっている。自分達の利益に害ある存在と決められたら、もしかすると手段も選ばぬような危ないこともするかもしれない。なんといっても『ドン篠原が残すもの』が最終目的なのだから。そんな危険なことに華子を巻き込もうとしている。それぐらい分かっているはずなのに。分かっていて、それでも『華子なら』と思ったのだろうか。

 ――よし。
 隼人の腹は決まった。

「駄目だ。華ちゃんが巻き込まれるだけだ。断らせよう」

 隼人はかつんと飲み干したグラスをカウンターに置いた。
 すっきり決まったので、ブランデー一杯でもう良い気分。よし、帰ろう。帰って葉月に電話しよう!

 だが、隼人の目の前にまたグラスが置かれた。
 足長の椅子を降りたところ、まるで引き留められるかのようなものを出され、隼人はバーテンダーの顔を見た。

「あちらの方からです」

 なに、俺にこんな一杯を贈る奴なんて誰だ。良い気分を差し止められたようで『あちら』を見ると――。

「やっぱり、御園大佐だった。私服だったんで、ちょっと迷いましたよ」

 今夜の頭痛を持ってきた男、もうすぐでかき消せそうだった男『岩佐』がそこにいた。

「いつからそこに」
「ついさっきです。でもたぶん、大佐よりずっと前にこのラウンジにいたんですよね」

 彼が、隼人が背を向けていた夜景が一望出来るラウンジ席へと目線を送り隼人の目を促した。
 そこには、なんと。あの篠原会長と、いつも華夜の会で見かける社長達が数名、なごやかに談話している姿が見えた。

「ちょっと席を外したら、カウンターにそれらしい男性がいたんで」
「いつもこうして、会長とあの社長達と」
「はい。どちらかというと『篠原の親父さん』が無茶しないようにお目付役ってかんじですかね。もう歳だし、そこを周りの様々な人間につけこまれてもね」

 『つけこまれても』。それが岩佐が既にあの社長達と篠原会長を巡って攻防戦を繰り広げていることを物語っていた。そして篠原会長を取り囲んでいる男達。あれらが篠原会長と連んでいる目的も良心であるのかどうかは常に案じているようだった。

 あの岩佐が、篠原を『親父さん』と言って既に守っている姿を見てしまった。

 隼人は岩佐が引き留めるようにくれた一杯を手にして、岩佐の隣へと座り込んでしまった。
 単刀直入、隼人ははっきりと岩佐に言った。

「今日、『優美』の華ちゃんに会ったんだけど。君から頼まれたことで困っていたんだけどな」
「ああ、そうですか。まあ、困るでしょうね」

 淡泊な返答に、隼人は顔をしかめた。
 関係のない女の子を巻き込む前に、そっちから断れ。そう説こうとしたのだが。

「流石の華も、足踏みしたか。まあ仕方ないでしょうね。嘘でも婚約者だなんて華夜の会に連れて行けば、百戦錬磨の夜の蝶だってかなりのプレッシャーがあるし、恨みもかうでしょうし」

 って! やはり岩佐ほどの男がそれが分からぬはずがなかった。そこまで自分で分かっていて、なんでか弱い女の子を巻き込む!! 隼人の口がもうそれを言おうとしていた。そしてそんな顔をしていたのだろう。岩佐が隼人の顔をみるなり、ちょっと慌てて言い分けた。

「あ、怒らないでくださいよ! 大佐らしいですね。女の子には優しいんだから」
「優しいからじゃないだろうっ。本当に君の嫁さんにするならともかく、嘘で作り上げた婚約者ってだけで、華ちゃんが大変な目にあったらとか思わなかったのか。それならしつこくても根気よく断り続ける方がいいだろうっ」

 だけどそこで岩佐が、ちょっと致し方ない笑みをそっと浮かべ、隼人から目を逸らしてしまう。
 彼の手が、ぎゅっとブランデーグラスを強く握っていた。まるで何かを秘めている、強い力。いつにない神妙な横顔を見せている岩佐が、小さく呟く。

「とでも言わないと。彼女のような『幸せに警戒心が強い女性』はその気になってくれないでしょう。あれでも、俺なりに本気のつもりなんですがね」

 え!? 隼人は、ブランデーを噴き出しそうになった。今夜、これで二度目の噴き出しだ。
 そしてマジマジと、目の前にいる自分より少し若い青年を見つめた。やっぱり彼が照れくさそうに目を逸らしてしまう。

「華が御園大佐を信頼したことも併せてまして、俺もこれからも信頼して欲しい御園大佐だから、貴方にだけ本心を言っておきますね」

 そして岩佐は、ちょっと口ごもりながら言った。

「実は。俺的に、それなりに本気の『プロポーズ大作戦』なんです。本当の嫁さんになるなら、そのプレッシャーに耐えてもらわないと。まずは彼女を引っ張り出すところまで駒を進められたところですね」

 隼人は絶句した。
 嘘が、実は本気だった?
 面食らっている隼人を見て、岩佐はさらに続けた。

「ふうん、華は早速知り合った大佐に相談したわけか。それなら俺も安心ですね。なんたって華夜の会の中でも御園の権限は強いですからね。貴方が華の後ろ盾になってくれると俺も助かります」

 まるで振り出しに戻った気分。
 嘘と見せかけて、本気だったのか!

 でもそこで、隼人が真っ先に思ったこと。
 ――英太、お前。このままでいいのか? 恋人同然の付き合いをしてきた彼女が他の男にプロポーズされちゃっているぞ!

 

 

 

Update/2010.3.31
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