5.ウサギの眼

 

 夜灯りの中──グランドピアノがある広いフローリングの一角にあるベッドの上。

真新しい白いシーツでの、艶やかな愛の夢を紡いだ二人が、肌を寄り添わせていた時。

ふとした、葉月の一言にて……隼人が以前からタイミングを狙っていた『あの話』

 

『戦友』に頼まれた事を……今! 言えそうな時を隼人は捕らえた。

 

「その。黙っていたけど──」

言いにくそうに、隼人は拳を唇に神妙にあてていると……

葉月が訝しそうに隼人の隣で見上げてくる。

「……奥さんと何か……すれ違いでも?」

ほら……葉月もそう考えていたんだ!と──。

 

隼人は意を決して……深呼吸──。

「離婚……したんだって。既に別居しているらしい……」

「!!」

葉月の表情が止まった。

それも──茶色の瞳を大きく見開いて、そして艶っぽい唇が少し驚きと供に開いた。

隼人の顔を見上げるその顔──。

隼人は息を呑んで……、彼女の反応を待った。

 

「──! やっぱり!!」

「……ごめん、その──どう、いつ葉月に言えば良いのか、ずっと迷っていて」

「そんな事、どうだって良いわよ!」

葉月が、急に怒りだしたので隼人も困惑。

「なんで、そんなに怒るんだ? 何に対して怒っているんだよ?」

「達也よー! まったく、あんなに素敵な奥さんもらっておいて!

まさか、自分の我が儘で放り出したなんていうなら許さない!!」

葉月の急激な怒りに隼人はたじろいだ。

落ち込んだりすると予想して、どうなだめようかと思っていたのに

『怒り出す』のは流石に予想していなかった。

「私にも言ったのよ、達也!」

「な、なんて??」

 

『せっかくさぁ……葉月が俺の為に用意してくれた地位だったけど。

俺の性分じゃないんだよなぁ……』

 

『3年やれば、充分だろ? 俺は俺のやりたいように『現場』に戻りたい』

 

「って言ったの! 『俺、合わねぇ』っていつもの如く、簡単に!

まさか、そんな事になったら、奥様どう思うのかって聞いたらね?」

葉月が鼻息荒く……達也と出動前に交わした内容を話してくれるのだが

隼人はただ、たじろいで聞いているだけ──。

 

 

『まぁ。 嫁さんは俺の言うこと良く聞く嫁さんなんでね。『内助の功』はばっちり。

俺の言いなりって訳♪ 『私はサムライの妻よ。どこでもついていきますわ〜』ってね!』

 

「……そう聞いたときから、妙に違和感あったのよね??

そんな自分勝手で……マリアさんとすれ違ったなんていうならちょっと許せないって言いたいの!」

葉月が拳を握って……熱弁したのだが。

 

「違うよ──葉月。達也は自分勝手とは解っている上で……

たくさん悩んだ上で……『自分らしく生きる事』を選んだんだと俺は思うよ?」

「──!!」

男の隼人が静かに言葉を滑らすと……燃えさかっていた葉月はそっと黙り込んだ。

 

「葉月の前でおちゃらけたり……報告できなかったのは……。

お前に心配させたくなかった事もあるだろうし……」

「……そんな事、達也がフロリダに行ってから彼が決めた生き方に

私は口出す権利はないから……。

でも、達也は飽きっぽいし、変に女性に対しておちゃらけているし。

マリアさんとは簡単に結婚したんじゃないって……そう思いたかったのに……」

「飽きたんじゃないよ。彼は……まだ、彼女の事も大切に想っている。

それも……この前、本人の話から感じたよ」

「そんな事まで……話したの? 二人で──」

「少しだけだけど……男同士だから、通じる物があるんだよ。

達也は……お前が与えてくれた地位よりも、自分の力で切り開きたくなったんだろう?

葉月が与えてくれたポジションではなく……。

ブラウン少将の婿ということで、『婿』という『枠』の中で

自分が狙っていない方向に大人しく導かれて行く不安を感じたのかもしれない?

もっと身体も動かしたかったのかもしれないし……。

それも何よりも……葉月や康夫に負けたくなかったんじゃないかと思うよ」

「たった、それだけのことで??

マリアさんとすれ違ったの?? 夫婦でしょ??」

「……葉月?」

隼人はそっと、葉月の頬を片手で撫でてジッと見下ろした。

何かを諭そうとする隼人の黒い瞳に気が付いたのか、葉月がそっと唇を閉じた。

「そう……男と女はね? 簡単にすれ違うこともあるんだよ。

お互いのヴィジョンがすれ違っていると解った時。

お互いが譲れなくて身動きが取れなくなったんだ……きっとね」

「!!」

「きっとマリアさんは……葉月の存在をかなり意識したと思う。

お前が同期生だって事。それに対して達也が動き始めた。

一度は忘れた『同期生の誓い』を達也が思いだしてしまった。

だけど──離婚、別居はお前のせいじゃないことは良く心得て……。

達也が選んだことを──静かに見守って、同期生として今まで通り堂々と胸張って

彼を応援すればそれでいいんだ」

「──でも! マリアさんが……」

「二人の問題だ。たとえ、その中の大きな原因として……

葉月と達也の関係が関わっているとしても……。

達也は葉月や康夫に対して胸張って前に行きたいから……

『ブラウン一家の枠』を捨てる覚悟をしたんだから──。

達也が一番心に残しているは、きっとこの小笠原で……

葉月だけじゃない……山中の兄さんにジョイ、そしてコリンズ中佐……。

そんな沢山の仲間と、汗流して前を必死に向かっていたことが一番の誇りなんだ。

俺も……そうだから。俺も……小笠原で変わったから……。

男女関係のしこりなんかで、達也は飛び出したんじゃないよ」

「…………」

「だから……もし? マリアさんに恨まれても……。

それは達也が彼女とどうにかする問題なんだよ。気にすることはない……」

「……でも」

葉月は隼人に頬を撫でられたまま、哀しそうに俯いた。

きっと──

隼人が男の達也を『弁明』するように……

葉月はマリアの事を女性として心配しているのだろう。

「同情は、やめろよ? マリアさんに対して……それは失礼だ。

特に……お前がそうするとね。

むしろ……同期生として堂々とする事を俺は勧める」

「……うん」

真っ直ぐになった前髪の下で、ガラス玉の瞳を葉月はそっと閉じた。

「……さ。またにしよう? 寝よう……」

「うん──」

葉月が……隼人の首に抱きついて肩先に白い頬を子供のように押しつけてくる。

隼人はそっと葉月の頭を撫でながら……ベッドの背もたれを倒して

一緒に横になった。

 

葉月は……それからは何も言わなかった。

ジッと瞳を閉じて……暫くするといつものように頼りなげな寝息が……

隼人の肩先から聞こえてきた。

(フロリダ時代の葉月か──)

 

『男の子みたいだったから……』

 

(そうは言うけど、お前に敵うお嬢さんはいないと思うけどな?)

そこの所……マリアという女性は張り合っていないことを隼人は祈った。

ついでに『ミツコ』のような『勘違い大尉』でないことも祈りたくため息をついた。

あの達也が惚れ込んで結婚したほどの女性だからそれはないと思いたいが──。

(ミツコも結構変貌したもんなぁ)

女性は甘く見てはいけない……と、隼人は再びため息。

 

だけど──

 

自分の肩先で安らかに寝付いたウサギさんの栗毛を撫でながら

隼人はそっと微笑む。

 

「フロリダか……一度、行ってみたいな。ウサギさんが小さかった時の想い出の場所だもんな」

 

太陽の国、フロリダ。

隼人はさざ波の音を聞きながら、まだ見ぬ灼熱の見知らぬ土地に思いを馳せて目を閉じた。

 

 

 「お嬢、これでいいかな〜?」

山中が、『フォスター中佐見学』のスケジュールを大佐室に自信なさそうに持ってくる。

「ええ。OKよ! やぁね? 同じ中佐なんだからもっと堂々としてよ?」

「でもさ……あっちはフロリダの第一線で俺よりずっと先輩だし」

山中がいつにない疲れた顔で、五分刈りの黒髪をかいた。

「それよりも──、デビーの方が緊張していない?」

葉月は同期生のデビーがこれまた、あたふたしているのじゃないかと心配顔。

「そりゃもう。デビーはフロリダ校出身だからな〜。俺よりあわてふためいているよ。

サブのアイツが落ち着かないから、俺も妙に感化されちゃって」

そんな山中のいつにない緊張具合に、葉月と隼人は顔を見合わせて苦笑い。

「兄さんだったら、大丈夫だよ。日頃の下のモンをまとめる厳しさって……俺以上じゃないか?」

「そうか? 隼人にそう言われると少し自信が出る」

山中がそれでも気が重そうに大佐室を出ていくと……。

 

「お嬢ー! 出迎えた後のスケジュール立てたよ!」

今度はいつもはつらつのジョイが飛び込んできた。

「どぉ〜♪ 先ずは大佐室に通して、お茶。その後、基地見学。

ロイ兄との談話時間もバッチリ確保、時間了解済。

夜の食事は『玄海』でロイ兄のエスコート。

リチャードおじさんは『親日家』だから、日本食でバッチリだと思うんだよね〜♪

勿論、お嬢とその側近の隼人兄も、受け入れ隊の代表として連隊長とのお食事許可もらったよ。

フォスター中佐も『日本食』、口に合うと良いけど……リチャードおじさん優先で決めたけど、どうかな?

ロイ兄は、初めての日本だからそれでいいっていうけどね?」

こちらはいつもの如く……自信たっぷりの『エスコート業』のこなし振り。

葉月も、ジョイ作成のスケジュール表を手にして確認。

「流石ね……」

それぞれ行く場所への『予約』、『許可済、申請済』

手際の良さに、満足そうに微笑む。

「……ジョイ、玄海なら少しは我が儘きくわよね?」

葉月はスケジュール表を眺めながら、そっと呟いた。

「……え? うん……何か気になることでも?」

「そうね……フォスター中佐は日本は初めてだからと言って、苦手と言う事もあるかも知れないわ?

少し……洋風のアレンジが出来るメニューも用意してもらえるかしら?」

「ああ、なるほどね? 解った! 外人が来るとなると大将えらく張り切るから大丈夫っしょ♪

俺から、頼んでみるね!」

ジョイは、また笑顔を輝かせて大佐室をすっ飛んでいった。

「うーん。ジョイは流石だね……。なんでも手際が良いというか」

隼人もそこは深い感心のため息をこぼした。

「それに……大佐もね。俺ならストレートに日本食と行ってしまうね」

また、葉月の奥深いお手並みに驚いてみたり。

「そう? まぁ……アメリカにいた頃も、喜んでくれる人と、そうじゃない人がいるのは見てきたから……。

それだけ──」

葉月は照れくさそうに呟いて、また……いつもの真顔で書類に向かってしまった。

 

『御園隊長と供に活躍した突入隊の隊長が来る!』

その周知が出てからと言う物、本部の青年達はなんだか落ち着きがない。

だが……葉月がいつも通りの姿勢で落ち着いているので

青年達もそうは取り乱したりはしなかった。

 

そして──

葉月はあれから……『達也』の事も……

また、一言も話題に出さなくなった。

そして──

以前通りの彼女だった。

そこは隼人も安心したのだが。

あの夜の次の晩にやっと達也に返事を出した。

 

『彼女は……落ち着いて聞いてくれました。

俺からも、思うことは告げたのですが、少しばかり、気になる事も心に残しているようです。

でも、仕事も落ち着いてこなしています。今のところは……。

達也の選んだ生き方を、理解しようと一人で整理している段階かもしれません。

それから、ブラウン少将とフォスター中佐がこちらにお客様として来賓することも聞きました。

彼女はそれに対しても、いつも通り落ち着いた隊長振りで迎え入れ準備をしています』

 

短くだがそれだけ返信した。

そして……達也からの反応もない。

 

「さて……後はフォスター中佐がどうしてくるか? 考えないとね〜」

葉月がペンの先を唇の端にあてて、また、唸っていた。

目下、葉月が気になる点は、それが一番のようだった。

「…………兄さんの陸部見学って何のために?

まるで四中隊の陸部が気になるって感じだけどね?

陸部の見学するなら、この基地で一番の第一中隊でいいと思わないか?」

隼人がそう言うと、葉月がまた唸る。

「まさかね……」

「まさかって!?」

葉月がまたまた『妙な勘』を既に動かしている様子に隼人はおののいた。

「さぁね?」

そして、いつもの如く、『確かじゃない事』には隼人にも教えてくれずに

また平淡な顔つきでペンを書類に走らせ始めた。

「まったく……。お前の『さぁね?』は、謎っぽいけど、良く当たるから怖いんだよな?

教えてくれてもいいじゃないか??」

「転勤」

葉月が思ったより、あっさり短く答えた。

しかも……その一言に隼人はまた驚愕!

「ど、ど、どうして!? 俺達のような若僧中隊に彼ほどの先輩が……

しかも、フロリダの本部で活躍しているのに!? 転勤なんてあり得るのか!?」

葉月の勘が当たるだけに、隼人は益々混乱した。

「……ここだけの話ね? 中佐、誰にも言わない??」

葉月が、ペンを止めて書類に向かったまま……チラリと横髪の隙間から隼人を覗いた。

「あったりまえだろ? 上官の秘密話を漏らしたことあるか? 側近として!」

「動揺しない?」

「……ああ」

「態度に出さない?」

「失礼だな! そんなに俺が信用ならないのかよ!?」

隼人が息巻くと……葉月がそっとペンを書類の上に置いた。

そして、深いため息をついて……大きな皮椅子の背もたれに身体を任せて足を組んだ。

(生意気な態度!)

そうしていると葉月は本当に大きく見えるから、隼人もついそう思ってしまう。

そんな威厳は、26歳のお嬢さんに益々見えなくなってきたこの頃。

 

「ウィリアム大佐がうちの中隊から離れるに当たって……うちに足りなくなる物

それが『陸部の管理者』

空の管理は、去年、隼人さんが来てくれたから私と連携して何とかこの一年固まったわ。

だけど……今までは五中隊のサポートで陸部も動いていたから……。

今度は山中のお兄さん一人にその責任がかかって来るって訳」

「──!! なるほど!?」

葉月が言いたいことが隼人もやっと解ったし……

そして……目をつむっていたことをまた一つ……目覚めさせられた気分だった!

 

『お嬢〜大丈夫かな〜』

 

ここ数日の山中の動揺に、自信のなさ。

それを『上層幹部』の上司達は……現実的に見抜いているという事なのか!?

 

「私は別に必要ないと思うけど? お兄さんだって、私と一緒……。

戸惑いながらも前に進めると思っているのに、余計なお世話よね?

……と、思いたいのが『小娘の甘さ』と取られるとしたら?

現実はそうじゃないんだよって……言われている気分」

「……なんか、否定できない」

隼人は、葉月の見解に思わず唸るだけ。

確かに……同世代同志、『馴れ合っている部分』も、なきにしもあらず……かもしれないと……。

「だけど、転勤となってうちの中隊の歯車の一つとなると……。

フォスター中佐は歳が上過ぎる。

小娘と折りが合うかが一番のリスク。ましてや、この本部内で一番年上となると

他の若い本部員もどう合わせて行くか?って所ね?

私のような小娘隊長の下で、あれほどの中佐を組み込むには勿体なすぎる……

そこで──だったら? 転勤でなければ何かというと?」

葉月のごもっともな見解の先……隼人も目が覚めると徐々に透けて見えてきた。

「短期間指導員……かな?」

「そうなのよね〜……でもね? しっくりこないの」

「……どんな風に?」

すると葉月が足を組みふんぞり返った姿勢で腕まで組んでため息。

だが……隼人も葉月の見解に気圧されてしまったから、もう『生意気態度』とは見られなかった。

 

「私が……小娘の私がこうも予想することは『ロイ兄様』は解っているはず。

兄様直々の『業務』ってね? なんかこう……奥深くて『狙い』が周りにはストレートに読みとれない。

そんな所があるって……ここ数年で思ったのよ……」

「……なるほど。俺や葉月に読まれるような……周りに読まれるような事じゃなく?

何かを……奥深く『狙っている』か……あり得るね……」

 

「まぁ……大人しく今のところは言う事を聞いて……いずれ見えてくると思うわ」

葉月は、若将校の顔つきから、いつもの柔らかい女の子の笑顔に戻って

ペンを握り直して書類に向かい出す。

「うん」

隼人は真顔で唸って……その『小さな上官』の意見に納得。

(確かに──今はそれぐらいしか読みとれそうにないな?)

 

『台風の目』

 

それがどんな事かは今は解らない。

 

「リチャードおじ様がいらっしゃるから、そうかしこまらなくても大丈夫だと思うわよ?

ジョイだって、あんなに楽々手配しているのは昔なじみのおじ様だから、気楽なのよ」

「はぁ……でも、マリアさんのオヤジさんだろ?」

 

『マリア』の一言で、葉月が動かしていたペン先が……一瞬止まったが……。

「そうね……おじ様とは……仕事で良く通じているから……。

パパの一番の後輩だし……」

「そ……」

 

そこで隼人はジョイが並べていた『エスコートスケジュール』をザッと頭に描いて

任務では大きな亮介の後ろでひっそり微笑んでいた控えめな男性を思い起こした。

 

『んん!?』

 

隼人はそこで妙な違和感を感じ取った。

 

『リチャードおじさんは『親日家』だから、日本食でバッチリだと思うんだよね〜♪』

 

ジョイは……父親のリチャード=ブラウンは『親日家で日本食OK』と言っていた。

それもそうだろう?

亮介の一番の後輩なら、慣れていてもおかしくない。

あの管理人のロバートのように……。

 

だけど──

 

『嫁さん──『日本嫌い』なんだよな……そういう事もあって……』

 

(達也は……そう言っていたぞ??)

 

父親は親日家で、娘が『日本嫌い』なんて、そう言うこともあるだろう?

だけど──隼人には妙な予感が走った。

達也にその事を聞いたときも、なんだか何か腑に落ちない感触を得ていた。

 

『まさか──? 葉月のせいとか??』

 

やっぱり……そうなのだろうか?

離婚の根底にはいつでも葉月が関わっているのだろうか??

 

隼人は、キーボードの指を改めて置いて、首を振った。

『それは達也が彼女とどうにかする問題なんだよ。気にすることはない……』

そう──葉月にあの夜、そういったように……そういったように……

(そう……それしかないんだ)

隼人は感じないように努めようとする。

 

そして……隼人の目の前のウサギ……。

白い頬が栗毛の横髪で覆われて……いつもの平淡顔で業務をしている。

 

その裏で……本当は葉月は何を思っているのだろう?

あれから、何も言わなくなっただけに……。

隼人は少しばかり気になった……。

 

数日後──フロリダから四中隊にお客が来る。