フランス航空部隊編・あらすじ |
※初編の為、参照話にリンクを貼っています。ご参考にして下さい。
旧友に勧められて、側近候補の男に会いにフランスへ出掛けた葉月。
しかし、『御令嬢中佐』のレッテルに男の方は葉月を見下し、初日から『面談』をすっぽかしてしまいます。(4話 参照)
すっぽかされてすっかりやる気を無くした彼女は、基地の外へと『サボり』に出掛けてしまいます。
そこで一人の日本人と出会います。
その男性と葉月は軽い気持ちでさらに勤務をほったらかして、基地の外へと出掛けてしまいます。
彼と『ランチ』を取った葉月──。
初日から逃げられてしまった葉月は、 元々気乗りのない『面談』を諦めて日本に帰国しようと心に決めます。(参照 5話・6話・7話)
ところが──。
葉月はこの男性と思わぬ再会をします。(参照 8話・9話・10話)
彼こそが『側近候補』の──すっぽかされた本人だったのです。
・・・◆◆◆・・・
年上で眼鏡をかけたその男性と仕事を始めた葉月──。
賢い年上の彼に、日々、振り回されるように……!?
だけれど亡くなった上司──『大佐』の後輩である彼に、葉月は大佐が亡くなってからの重いもの思いから徐々に開放されて行きます。(参照 11話・12話・18話・19話)
彼も──。
葉月の『お転婆振り』(参照 20話・24話・25話)
『悲しい恋』(21話)
『左肩の傷跡』(参照 28話・29話)
『御令嬢振り』(参照 33話・34話)
『確固たる中佐の顔』など。
葉月のいろいろな面に遭遇するたびに葉月を知りたいと思いを募らせていきます。
彼はその衝動を押さえきれずに、とうとう……。今まで腑に落ちなかった葉月の不透明な部分『彼女の過去』──左肩の傷が付いた原因に触れてしまうことになります。(参照 35話・36話)
それでも彼は葉月とは今まで培ってきた関係に変化を見せませんでした。
彼の優しさを知る内に葉月は彼に次第に惹かれていき、心を揺らしながら、ためらいながらも、ついに『側近にしたい』と、やっと……決心をします。(参照 41話・42話・43話)
・・・◆◆◆・・・
しかし──。
日本人である彼は少年期に日本の実家を飛び出してから、フランスで単身、ずっと過ごしてきた囲いから出ようとはしません。(参照 45話・46話)
葉月とどんなに素晴らしい仕事を成し遂げようとも……。
葉月とどんなに関係を深めようとも……。
彼の心は『日本基地で葉月と働く』という決意はしてくれません。
葉月はどんな説得も無理だろうと徐々に諦めていきながらも、 ついには彼に恋をしていると気が付いてしまいます。
葉月がフランスで最後に成し遂げようとしたことは彼への『告白』でした。
さて──無感情令嬢と頑固な年上の手強いお兄さん大尉。
二人はこのフランスで出会って培ってきた日々に、どのような答を出したのでしょうか?
是非──お楽しみ頂けたらと思います。